複数ドメインをアクセス解析でどうとるか

最近のサイトを見てみると、SEO対策もあってか、
サブドメインを積極的に使っている事例がよく見受けられます。
カテゴリーごとやサイトの位置づけごとに設置したり、
サーバー・インフラが違っているために別途設置せざるを得なかったり。
サブドメインではない、全く異なってドメインという場合もあるかもしれませんが、
複数ドメインにまたがるサイトを計測する際の話題。
ドメインごとにわける?ドメインを併せて見る?
そもそも計測するドメインを追加する場合、
両方のパターンがあるかと思います。
ドメインごとにわけることのメリットとしては、
- ドメインごとのPVやUUの取得が容易
- ドメインごとにレポートの閲覧ユーザーを分けられる
デメリットとしては
- ドメイン間の遷移がわからない
- コンバージョンページがあるドメインにある場合、追いにくい
- 集計単位ごとに見るのが煩雑
- 複数ドメインを併せたサイト全体のUU・PVがわかりにくい
などがあります。
逆に、複数ドメインを併せて見ることのメリットとしては、
- ドメイン間の遷移を分析できる
- コンバージョンへの寄与分析が容易
- 複数ドメインを併せたサイト全体のUU・PVが取得できる
デメリットとしては
- ドメインごとのPV/UUの取得がめんどう
- ドメインごとにレポートの閲覧ユーザーを分けられない
ということが上げられます。
ビジネスドメインを軸に考えよう
僕が社内で提案する内容としては、
ビジネスドメインを一番大きな枠にして考えましょう。
その上で、
サブドメイン単位でモニタリングしたい指標によって、実装方法・手段を考えましょう
というのが一番シンプルにお伝えしていることです。
サブドメインによっては商品が異なっいたり、
場合によってはPLが異なる独立した事業であることもあります。
例えば、
は、当たり前かもしれませんが、同じ法人、ドメイン配下ですが、
ビジネスドメインは異なります。
逆にいうとビジネスドメインが同じであれば、
同一の単位で計測する必要があります。
ちなみに、
広い意味でいうと、モバイルとPCも併せて考えれるとよいのですが、
残念ながら、現在、モバイルとPCを両方併せて考えられるソリューションは非常に少ないです。
※生ログ型のツールは対応出来ると思いますが。
Google Analysticにおけるドメイン別集計
では、具体的にはどう設定することで、
複数のドメインを併せて計測できるのでしょうか。
Google Analyticsの場合にはヘルプページにすでに日本語で書かれています。
複数のドメインにまたがるサイトにトラッキング コードをインストールするにはどうすればよいですか? – Analytics ヘルプ
複数のドメインを使用しているサイトへのアクセスをトラッキングする場合、トラッキング コードを若干カスタマイズする必要がございます。
サブドメイン間に関しても同様です。
サイトのすべてのサブドメインを 1 つのプロファイルでトラッキングする – Analytics ヘルプ
どちらも
pageTracker._setDomainName() もしくは、
pageTracker._setAllowLinker()
という関数をカスタマイズし、かつ、ドメインが異なる場合には、
- タグの設置をHTMLの頭に置く
- Aタグの改修を行い、onclickイベントを追加する必要がある
といった点には注意する必要があります。
また、どちらの場合にも計測はきちんとできますが、
ドメイン以下のファイル名・パスが同一であれば、同じコンテンツとして扱ってしまいます。
つまり、
上記の変更によって、1 つのプロファイルでサブドメインをトラッキングできるようになりますが、レポートでは www.example.com のページと help.example.com のページは区別されません。たとえば上位のコンテンツ レポートでは、www.example.com/index.html と help.example.com/more.html へのアクセスは次のように表示されます。
/index.html
/more.html
として、区別ができなくなってしまいます。
これに対しての対応策としては、
ヘルプ内ではGoogle Analyticsでは、アドバンスフィルタの適用で、
ドメインを分けてみれるという解説がされています。
個人的には、最近追加されたカスタム変数で、
ドメイン名あるいはその略称を取得するのも有効だと思います。
取得することで、
ドメインごとのCVRや、成果分析などを行うことも出来るようになります。
SiteCatalystにおけるドメイン別集計
一方、SiteCatalystではどのように計測すればよいのでしょうか。
SiteCatalystで複数ドメインを計測するためには、
- 計測JS内における対象ドメインの設定
- 設定画面における内部ドメインフィルタの設定
- という、二つの設定が必要になります。
計測JS内における対象ドメインの設定
これはSiteCatalyst内で設定している
s.linkInternalFilters =”javascript:,aaa.com,bbb.com”
という変数へ、対象のドメインを追加する形になります。
サブドメインの場合、
メインのドメインが追加されていればいいのですが、
場合によってはeVer・propといった変数でも取得していた方がよいでしょう。
Google Analyticsでのカスタム変数と同様に、
ドメインごとでの計測の幅が広がります。
設定画面における内部ドメインフィルタの設定
また、管理画面内でドメインの計測単位を設定する必要もあります。
こちらできちんと設定しないと、
対象ドメインのPVは取得できますが、
リファラーとして内部ドメインも取得してしまうため、
導線分析を誤ってしまいます。
こんなスクリプトも
Omniture s.linkInternalFilters Custom Dynamic Solution | Web Analytics Central
こちらには非公式ながら、
計測ドメインを動的に取得する事ができ設定の紹介をしています。
s.linkInternalFilters:関数に対して、URLから動的に取得しています。
僕も実装していないので、ホントに動作するのかはわかりませんが…
複数ドメインの計測にはご用心
上記のようにサブドメインの計測には
事前に設定をキチンと行うことが必要です。
タグの貼付けだけをすればいいかと、という安易な勘違いも よくあるので、
導入する際には注意してください。
(2010/1/17 誤字脱字など修正)
